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【独学必見】一級建築士試験 独学なのに資格学校を活用して勉強する方法

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独学・学校

独学なのに、資格学校を活用するってどういうこと?
と不思議に思った方もおられると思います。

資格学校の営業担当者から電話がかかってきて、面倒くさいと思って適当に対応していませんか?

製図試験では、ほとんどの方がお世話になると言っていい資格学校なので、学科のときから良好な関係を築いておいて損はありません。
うまくいけば、学科試験でも資格学校のサポートを受けられるかもしれません。

今回の記事は、「学科試験は独学で、製図試験は学校に通う」と決めている人向けの内容になります。

この記事を読んでわかること

独学の人と資格学校がWin-Winの関係なら、独学なのに資格学校がサポートしてくれることがあります

この記事を書いている人

  • 勉強せずに学科試験を受けて2回不合格。真剣に勉強して2回目で合格。
  • 製図試験は学校に通って猛勉強し、一級建築士に。
  • 合格した時は4歳と2歳の2児の父親
  • 合格した後、「○○さんで合格するなら、俺も受けてみようかな?」と言われるくらいの人。

独学と資格学校のWin-Winの関係とは?

Win-Win

独学と資格学校がWin-Winの関係になるのは、どのような状態でしょうか?

ザックリ言いますと、「独学の思い」と「資格学校の思い」が一致することです。

独学の思い

自分でしっかり時間を確保して勉強することは大前提として、独学で勉強している時には以下のことで不安になりがちです。

  • 新傾向問題の対策がしづらい
  • 本番レベルの模擬試験を受けて、時間配分の練習がしたい
  • 合格する可能性がどの程度あるのか知りたい

過去問は自分で勉強できますが、これらの対策ができれば、独学でも心強いものです

資格学校の思い

一方、資格学校は独学の人に対して、次のことを考えています。

  • 本当は、学科試験の講座を受けに来てほしいが、せめて製図試験の講座は自分の学校で受講してもらいたい
  • しかも、製図試験に合格する可能性が高い人に来てもらいたい

学校としては経営上たくさんの人に受講してもらうほうがいいですが、特に「製図試験に合格できる人」に来てもらいたいものです。

理由は簡単で、学校の実績になるからです。

では、製図試験に合格できる人(可能性の高い人)とは、次のA、Bどちらでしょうか

A:学科試験を基準点ギリギリで合格した人
B:学科試験を余裕で合格した人

正解はBです。

なぜなら、

Bの人は学科試験の後、自己採点してすぐに合格とわかるので、製図試験の勉強に本腰を入れます。

Aの人は、自己採点しても合格するか微妙なので、製図試験の勉強に気持ちが入らず時間だけが経ち、学科試験の合格発表日にようやく合格とわかります。

学科試験直後に製図の勉強を始められるBさんと、学科の発表日から勉強し始めるAさんとでは、その差は約1か月です。

そのため、学校は、余裕で学科試験をクリアできるBのような人に来てもらいたいと考えるのです。

詳しくはこちらの記事で書いていますので、よければチェックしてみてください。

両者の思いが一致すればWin-Win

つまり、学校のWinは、

学科試験に合格して、うちの学校の製図試験講座に確実に来てくれる」ことです。
そのため、「学科試験に合格する可能性が高い人には、新傾向問題や模擬試験など可能な範囲のお手伝いをしましょう」となります。

独学のWinは、

「新傾向問題の対策や模擬試験など、独学の弱点をカバーしてほしい」ことです。
製図試験の講座は営業担当者がいる学校に通うので、弱点をカバーしてもらえたらありがたいと思っています。

両者の思いが一致すれば、めでたくWin-Winとなります。

Win-Winを築くためにやるべきこと

TODO

では、Win-Winの関係を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。

独学でしっかり勉強する

過去問レベルの問題は確実に正答できるくらいの圧倒的な実力をつけておく必要があります。

合格か不合格か微妙なレベルなら、「学校としてサポートしましょう」とは言いづらい状況になります。

営業担当者と良い関係を築く

独学の人は、資格学校の営業担当者を敬遠してしまいがちです。

電話があっても居留守を使ったり、「独学だから話すことはない」と言わんばかりの対応をしたりする人もいるでしょう。

いずれ、製図試験対策でお世話になる資格学校なので、営業担当者とは良い関係を築いておくほうがベターです。

学科試験でも強力にサポートしてくれる展開になるかもしれませんので。

Win-Winになるための展開

Win-Winの関係を築くためにしっかり勉強し、営業担当者と良い関係を築いていくと、いよいよそれらしき展開に発展するかもしれません。

学科試験に合格する可能性を確認される

学校としては、学科試験に合格する可能性がどれだけあるのか知りたいので、「学校の模擬試験を受けに来ませんか?」と連絡してくれるときがあります。

この連絡が来たら大チャンス!

万障お繰り合わせの上・・・、何が何でも、絶対に参加しましょう!
そして、日ごろコツコツと独学で身につけた知識をマークシートにぶつけて、余裕で合格することを営業担当者にわかってもらいましょう!

しかし、余裕で合格するどころか、合格するかどうか怪しいくらいの出来だと、「模擬試験お疲れさまでした。学科試験、独学で頑張ってください」という展開で終わってしまうので要注意です。

合格の可能性があると判断されたらWin-Win成立

模擬試験の成績が圧倒的に良ければ、学校は「製図試験の講座はぜひうちの学校に来てほしい」と考えるので、できる範囲で学科試験をサポートしてくれる可能性がグンと高まります。

営業担当者と良い関係を築いておくと、多少の無理はきいてくれるかもしれません。

Win-Winの関係になったら

握手

運よくWin-Winの関係を築けたら、鬼に金棒!
学科試験合格に向けてさらにギアを上げて行きましょう。

学校も商売なので、受講生向けの情報と同じものを提供してくれるとは限りませんが、独学でやっているより情報が増えるのは確実です。

新傾向問題の対策

独学で一番ありがたいのは、新傾向問題の対策です。

独学の勉強には限界があるので、新傾向の情報をもらえると「こういうところを気にしておけばいいのか」とわかり、自身のアンテナの張り方も変わってきます。

模擬試験

模擬試験を受けることで、以下のメリットがあります。

  • 時間配分の練習ができる
  • 得意、不得意分野がわかる
  • 合格可能性がわかる

過去問は完璧に近づけられる独学生にとって、本番形式の問題を解答できる機会は本当に貴重です。

正答の解説書をもらえたらますます理解が深まるので、さらに合格に近づくことでしょう。

「勉強どうですか?問題ありませんか?」の声かけ

独学とはいえ製図は学校に通うことになるので、営業担当者から「勉強どうですか?」という連絡が時々あったりします。

営業トークとわかっていても、学校に通っていない自分を気にしてくれるのはうれしいものです。

不安なことや相談があれば、その時にできるので独学としても心強いですね。

まとめ

独学でも資格学校のサポートを受けられたら、こんなにありがたいことはありません。

資格学校は合格できる人が受講してくれたら、合格実績が上がるのでうれしいに違いありません。

どんな場合にWin-Winの展開になるかは資格学校しだいですが、その展開がいつ訪れてもいいように、独学の方はコツコツと実力を積み上げておきましょう!

エピソード

ここからは私のエピソードを書きますので、興味のある方はご覧いただけるとうれしいです。

私は「学科は独学で、製図は学校に通う」と決めていて、それは揺るがないものでした。

真剣に勉強して不合格だった前年は2点足りなかったので、「今年は独学で絶対いける」と自信すらあったものです。

ある時、資格学校の営業担当者が職場に来て、

「○○さん、今どき学校に来ないと学科にも受かりませんよ。絶対に!」
「独学で合格できたのは昔の話です」

と半笑いで言われ、なんて失礼な営業だろうと、はらわたが煮えくり返ったのを今でも覚えています。

もちろん、話は決裂。
というか、けんか別れに近い感じでその日は終わりました。

私は「独学で絶対合格してみせる!」
学校は「独学なんて絶対無理!」の繰り返し。

それから2カ月ほど経ち、まったく印象の良くない失礼きわまりない営業担当者から
「○○さん、独学で合格するとおっしゃってましたけど、一度模擬試験受けに来ませんか?」との電話が。

「受けに行く」と即答し、学校へ模擬試験を受けに行きました。

私以外にも7~8名いたように思います。

新傾向問題を期待していましたが、過去問ばかりで構成された模擬試験だったので、8~9割くらいは答えられた感じです。

試験終了後、みんなまだ残っていた教室に営業担当者がきて、真っ先に私が別室に呼ばれました。

「すごいですね!すごく良いですよ」とのこと。

私はけんか別れした日のことを思い出し、心の中で「だから独学で合格してみせると言っただろう!」と勝手にまた怒っていました。

学校としては、「製図の講座に来てくれるなら、学科試験でできる限りのサポートをします」ということで、私としてもデメリットはまったくないので、その話は成立。

お互いにWin-Winの関係となりました。

その年に製図試験も合格することができました。

私の場合、営業担当者とけんか別れしたことからスタートしましたが、担当者と良い関係を築いておくと思いもよらない展開が待っているかもしれません。

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