公務員の仕事

公務員の種類や職種をわかりやすく解説

2023年6月16日

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種類と職種
パソコン作業

一口に「公務員」といっても様々な職種と種類があります。

仕事内容はもちろん、給料や勤務地など職場環境も違いますので、「公務員になって何がやりたいのか?」「どんな公務員になりたいのか?」を考えて、自分にあった公務員を見つけましょう。

この記事を書いているのはこんな人

  • 建築職として26年間、県庁に勤務
  • 耐震、景観、公共建築の設計、公営住宅など建築に関わる部署だけでなく、技術職でありながら総務課や財政課に勤務
  • 2023年3月に51歳で早期退職し、現在はフリーランスとして活動

公務員の種類

公務員には国家公務員と地方公務員の2種類あります。

国家公務員

国家公務員とは、国土交通省や厚生労働省など国の機関で働く人。

「本省」と言われる霞ヶ関周辺だけでなく出先機関への異動もあるので、日本中を舞台とする仕事です。

住民とのやり取りはほとんどなく、全国一律の政策を推進する立場で都道府県や市町村職員とのやり取りが多くなります。

地方公務員

地方公務員とは、都道府県庁や市町村など地方の機関で働く人。 

都道府県庁と市役所では仕事内容が大きく異なります。

都道府県庁は国や企業、民間団体などとの関わりが多く、広域行政として県内全体を舞台に仕事を進めます。
市町村は基礎自治体として、住民へ直接的なサービスを提供することがメインの仕事。
警察官や消防官も地方公務員です。

公務員の職種

公務員は「行政職」「技術職」「福祉職」などいくつかの職種に分かれていて、採用試験は職種別に行われます。
職種によって求められる知識や受験資格が違いますし、場合によっては採用のない年もあるので注意が必要です。

行政職

県庁や市役所で、行政全般の幅広い業務に携わります。
例えば、住民への証明書の発行、企業誘致、観光PR、福祉施策、教育振興などさまざまです。

「事務職」とも呼ばれ、主に文系の方が受験する職種です。

技術職

技術職公務員は「建築」「土木」「電気」「化学」「造園」など専門知識に関わる分野に携わります。
大学や高校で学んだ知識を活かして、技術的な観点から行政の施策を推進していきます。

ちなみに、僕の専門分野の「建築職」は、公共建築工事の発注、公営住宅の建替や改善、景観、福祉のまちづくり、耐震などがあります。
詳しくはこちらにまとめていますので、ご覧ください。

建築職公務員の仕事内容

福祉職

福祉系公務員は、ケースワーカーとして児童相談所や福祉事務所などで働きます。
住民の近くで働くことが多いので地方公務員としての採用が多くなっています。

資格免許職

「看護師」「保健師」「獣医師」などの国家資格をもっている人が、各専門分野のスペシャリストの公務員として働きます。

公安職

住民の命や財産を守る仕事に携わります。
代表的なものは「警察官」や「消防官」ですね。

受験資格として身体要件が設けられているケースもありますので、注意が必要です。

採用区分

国家公務員、都道府県、市町村のそれぞれで「大卒程度」「高卒程度」「社会人」のように採用区分が分かれています。

例えば、次のような感じ。

国家公務員:総合職の「院卒者試験」と「大卒程度試験」、一般職の「大卒程度試験」と「高卒者」
都道府県や市町村:「大学卒程度」「高校卒程度」「社会人等」

など

年齢によって受験できる区分が違うので、自分が受けようと思う自治体の情報をよく確認してください。

難易度

結論、「倍率が1.0以上ならどれも難関」です。

なぜなら、公務員になりたい人がいて、それでも不合格になる人がいるからです。

いろんなサイトで「国家公務員総合職が超難関」と書かれたりしていますが、そもそも仕事内容が全然違います。

「公務員になって何がしたいのか?国全体で大きな施策を進めたいのか?都道府県レベルでやっていきたいのか?住民の身近な困りごとに寄り添っていきたいのか?」によって受験先が決まります。

国家公務員総合職に就きたいと思う人が、超難関だからあきらめて市町村を受験するようなことはほとんどありません。

ですので、「どれもむずかしいんだ!」という気持ちで試験対策を万全にやることが大切です。

まとめ

公務員にはいろんな種類と職種があることをご紹介しました。

仕事内容はもちろん年収や勤務条件(転勤の有無など)なども大きく異なります。

ご自身に向いている職種を見つけて、ぜひ公務員にチャレンジしてみてください。

なお、公務員の採用試験には年齢制限があるので、公務員を希望する方は若いうちからチャレンジするほうが良いです。

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