公務員として働いているけど、どうも公務員に向いていないんじゃないかな?
もし向いていなければ辞めてもいいのかな?
せっかく公務員になったのに、辞めるのはあり得ないのかな?
と思いながら働き続けている公務員は多いです。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- 公務員に向いていない人の特徴
- 公務員は辞めていい
- 辞めても、新しい自分を発見し新たな場所で輝ける
この記事を書いているのは
- 元県庁の建築職公務員。26年間公務員として働きましたが、組織の閉塞感ややりがいのなさを感じることが多くなり退職
- 現在はフリーランスとして活動
- 一級建築士、被災建築物応急危険度判定士の資格を保有
公務員に向いていない人の特徴

公務員の世界は独特で、閉鎖的、古い体質といったイメージをもつ人が多いと思います。実際そうです。
公務員として26年働いた経験から、以下のような人は公務員に向いていません。
- 実力や成果で評価されたい人
- ルーチンワークが苦手な人
- 合理的に仕事したい人(最短ルートでゴールに向かいたい人)
- 余計な仕事が嫌いな人
- マルチタスクが苦手な人
- メンタルが弱い人
- 思ったことを正直に言う人(正論で反対する人)
実力や成果で評価されたい人
公務員の世界は年功序列なので、実力や成果で給料が上がることは基本的にありません。
「若くて有能な職員」が「どうしようもなく仕事のできないベテラン職員」より給料が少ないのは普通です。
人事評価制度を導入している自治体の場合、評価が良ければ年収が上がる人もいますが、そもそも評価に納得しない職員が多いです。
仕事ができる人の評価がなぜか低かったり、仕事ができないくせに上司にすり寄るのがうまい人が評価が良かったり。
謎なことが多いですね。
ルーチンワークが苦手な人
公務員の仕事は窓口対応やデスクワークが基本です。
決められたやり方で毎日同じ仕事をするので、単純作業が苦手な人は向いていません。
合理的に仕事したい人(最短ルートでゴールに向かいたい人)
明らかに答えがわかっている場合でも、理由や根拠を固めるために比較検討することが求められます。
例えば、法律が改正された時など新しい業務が発生した場合、「Aをすればいい」ことが明らかでも、本命のA案以外にB案C案を作りメリットデメリットを比較します。
「なぜAをやったのか?」と責められたときに反論できる材料を持っておきたいからです。
誰が反論材料を持っておきたいのでしょうか?答えは上司です。
答えがわかっているのに、上司の責任問題を回避するため、いろんな検討をさせられます。
最短ルートで仕事がしたい人には、もどかしいと感じる場面がたくさんあります。
余計な仕事が嫌いな人
どんな仕事でも余計な仕事はありますが、公務員の場合ガマンできないくらいたくさんあります。
例えば、「あいさつ文の作成」
あるイベントに部長が出席する場合、部長あいさつ用の原稿を作る必要があります。
県庁の大きな取組や部のトピックスを散りばめながら、締めは「皆様のますますのご活躍とご健勝を祈念して~」でしめくくるやつです。
事前にあいさつ文を作って決裁をとるのですが、決裁するのは部長本人ではなく課長とか次長。
「部長に恥をかかせてはいけない」という思いが強く入り、なかなか決裁がおりず修正の嵐が吹き荒れます。
部長が好き勝手に自分の思いを話してくれたら楽なんですが、そうはいきません。
もう1つ「想定QAの作成」
議会などの場で、出席者から質問された時に部長や局長がどう答えるかを前もって考えておくものです。
公務員の世界では想定QAを作りたがります。
単純に「えらい人に恥をかかせてはいけない」から。
パパっと作れて作業の負担が少なければ「余計な仕事」とは考えないのですが、想定QAを作るときにも決裁が必要です。
「こんな質問聞かれるか?」とか「もっと端的に答えよう」など、いろんな修正が出てきます。えらい人に恥をかかせてはいけないから。
「聞かれもしないQAの作成に、どれだけ時間かけるのか!!」と怒りを通りこしてバカバカしくなったものです。
公務員の世界では、他にもたくさん余計な仕事があります。
マルチタスクが苦手な人
マルチタスクとは複数の仕事を同時並行で進めること。
地方公務員の仕事はマルチタスクだらけです。
パソコンで入力している時に、上司から呼び出され進捗状況を確認され、席に戻ると電話が鳴り、電話中に窓口でお客さんが待っているとのメモが入り、窓口対応が終わればやっとパソコンの入力作業を再開するといった感じです。
マルチタスクをしていると集中できないので、仕事のスピードが落ちるし頭にも残りにくいです。
メンタルが弱い人
メンタルが弱めの人は公務員に向いていません。
役所内の人間関係がしんどい場合もありますが、特にたいへんなのは「住民からのクレーム」と「議員の圧」です。
住民からのクレーム
「役所だから何を言ってもいい」と勘違いして罵倒や脅しをしてくる住民も普通にいます。
悪質なクレームが入った場合、「個人ではなく組織として対応する」ことになっていますが、結局は担当者が第一線で対応しなければなりません。
クレームが入ると1回の対応で1時間はかかりますし、2回3回と続きます。しつこい人だと延々とクレームを入れてきます。
上司に相談するにも、経過や相手の主張、対応案、県庁の責任の有無などをまとめなければいけませんので、疲弊するばかりです。
議員の圧
議員から問合せがあったり説明に行ったりする時は、「言えること言えないこと」を整理し失礼のないように対応しなければいけません。
うっかり口を滑らせて「やれないこと」「まだ正式に決まっていないこと」を言ってしまうと大ごとです。
できないことは「できない」と言わざるを得ませんが、後ろ向きな態度が多すぎると、議員が怒って幹部職員へ直接電話を入れることも珍しいことではありません。
そうなると部長への説明のために、問合せ内容や説明した内容、渡した資料、怒りの原因などイチから資料を整理しないといけません。
ストレスもかかり時間も取られるので「自分はいったい何のために仕事しているのか?」わけがわからなくなります。
思ったことを正直に言う人(正論で反対する人)
何でも正直に言うことは大切ですが、公務員の世界ではイエスマンが出世する傾向が強いです。
例えば、否定的な感じで上司に「この取組は意味あるのですか?」「なぜなら○○はこんな危機的状態になってるんですよ」と正論で反対すると面倒くさいやつと思われます。
「よく言ってくれた」と考える上司はほとんどいません。
人事評価が下がる可能性もあるでしょう。
面と向かって反論せず、上司に上手くあわせることのできる人が公務員に向いています。
公務員に向いていなければ、早めに辞めるのが得策

公務員に向いていないかもと思いながら、続けるのはメンタル的にツライです。
向いていないなと感じたら、早めに辞めることを考えましょう。
しんどいのに続けるのはたいへん
仕事内容、人間関係、クレーム対応、やりがいの無さ。
理由はいろいろありますが、しんどいなら辞める選択肢もありです。公務員だけが仕事じゃありません。
早く辞めることで新しいことにチャレンジできる
公務員を続けていたらできないけど、辞めたら何でもできます。
悩んでいる期間が長ければ、それだけ時間を浪費してしまいます。
辞めて新しいことにチャレンジするなら早いことに越したことはありませんが、年齢は関係ありません。
「やろうと決めた今日が一番若い」
公務員を辞めるのはもったいないことではない
住民からクレーム、余計な仕事の山、仕事ができないベテラン職員よりも安い給料。
こんな状態を続けるほうがもったいないと思いませんか?
「公務員は安泰」と言われますが、「倒産の心配がない」だけです。
身体を壊してまでやらないといけない仕事はありません。
公務員を辞めることなんて、もったいないことではありません。
自分がどんな仕事に向いているのか知ろう
学校を卒業して就職するときに、単に「公務員っていいんじゃない?」と軽い気持ちで公務員になった人も多いはずです。
そもそも、自分がどんな仕事に向いているのかわからないまま公務員になり、「何かちがう」「向いていないのかも」と思っている人はキャリアコーチングを受けてみるのも一つの方法です。
プロのキャリアコーチングを受けると、新しい自分を発見できるでしょう。
50代向けのキャリアコーチングは、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
「公務員卒業?50代からのキャリアコーチングで新たな可能性を探る!」
公務員を辞めたい人がやるべきこと
公務員をしながら少しずつ辞める準備していきましょう。
「転職活動を始める」というと大げさに感じるかもしれませんので、とりあえず転職エージェントに登録して一歩踏み出すことです。
公務員以外の世界を知って行けば、気持ちが吹っ切れて新しいことに早くチャレンジしたい気持ちになるかもしれません。
まずは行動することが大切です。
おすすめの転職エージェント(会員登録は無料です)
まとめ
公務員は独特の世界です。以下のような人は公務員に向いていないと言わざるを得ません。
- 実力や成果で評価されたい人
- ルーチンワークが苦手な人
- 合理的に仕事したい人(最短ルートでゴールに向かいたい人)
- 余計な仕事が嫌いな人
- マルチタスクが苦手な人
- メンタルが弱い人
- 思ったことを正直に言う人(正論で反対する人)
向いてなければ、辞める選択肢もありです
転職エージェントの適職診断を活用するなど、少しずつ辞める準備を始めましょう!